2016年4月30日土曜日

日中友好協会北海道支部連合会    第50回総会を開催

4月24日(日)かでる2・7会議室で第50回道連総会を開催しました。
 札幌支部から4人、小樽支部から6人、室蘭支部から3人、苫小牧支部から5人、帯広支部から2人、釧路支部、美唄支部からそれぞれ1人が参加し、総勢24人が出席しました。
 東京の本部から大田宣也副理事長が来賓として出席し、本部事務所が浅草橋に移ったことや、戦争法廃止のための2千万署名をすすめてほしいこと、会員を増やすには外に打って出る取り組みが必要で、神奈川県では大会比プラス40人の前進があったと話されました。
 鴫谷節夫道連会長は、現在の厳しい情勢について話し、中国人殉難者全道慰霊祭の活動について中国大使館から感謝状をいただき、また、3月には、天津テレビの取材が行われ、中国で私たちの活動が評価されていることが話されました。
 議長に、札幌支部の三木ふみよ理事と釧路支部の原聰理事が選ばれ、伊藤貞市道連理事長から活動報告と決算、活動方針と予算案が提案されました。
 また、各支部から活動の報告や意見が出されました。
 札幌支部から「道連60年史を2年がかりで」やり遂げた。カレンダーは日中平和カレンダーとして、例えば、広島、長崎の原爆投下の日などを入れてはどうか、字を大きくし、写真を明るくしてほしいなどの意見が出されました。日中友好新聞は毎回訂正が出るようでは良くないなどの発言がありました。
 苫小牧支部では、フェイスブックもやっており、外に打って出る活動として、8月に出発予定の中国旅行の学習会や中国人留学生との焼肉パーティー、専門家による中国料理の会など楽しく、会員のメリットのあるものを行っている。
 小樽支部は太極拳の新春表演会や市のスポーツフェスティバルに毎年参加し外へアピールする活動をしている。
 帯広支部は2千万署名を重点に行っている。
 美唄支部は若い人を会員に入れた。若い人を入れなければ日中友好協会の将来性は無いとの意見が出されました。
 室蘭支部は、昨年の強制連行犠牲者の慰霊の集いに駐札幌領事館の領事が参加し「市民として」行っている活動に驚いたとの発言を披露しました。
 釧路支部は、理事が相次いで亡くなり、戦力不足だが頑張っていると発言しました。
 日中友好協会が嫌中の時代にどうやって前進していくか、活発な意見が出されました。
 提案された議案は全員一致で可決されました。
 新年度の道連役員についても提案どうり承認されました。
 承認された道連役員は次のとおり。
 会長   鴫谷 節夫
 副会長    供野 周夫
 理事長  伊藤 貞市
 事務局長 小川 勝美
  理事    三木 ふみよ
  々   今  ゆり子
  々   水間 淳一
  々   蔦保 収
  々   松原 剛
  々   山本 清作
  々   坂本 武三
  々   豊島 晃司
  々   原  聰
 会計監査  秋山  恵
  々   影浦 貞宏
 総会で本部の大田副理事長から熊本地震の募金の訴えがあり、参加者がその場で募金に応えていました。
募金額は2万2千300円が集まり、本部に帰る大田副理事長に手渡されました。
本部の大田副理事長の挨拶

伊藤貞市理事長の挨拶

参加者全員で記念撮影
討議の模様

2016年4月6日水曜日

天津テレビが劉連仁生還碑と 「伝える会」を取材

 3月11日は、早朝より当別の劉連仁生還碑の撮影・取材と「劉連仁生還碑を伝える会」へのインタビューなどを午前中行いました。
 伝える会の皆さんは、雪に埋もれている生還碑を事前にパワーショベルなどの重機2台で除雪し、碑の傍は傷などつけないように人力で除雪してありました。
 早速、碑の前で三上勝男会長などへのインタビューを行い、その後、近くの若葉会館に移動して詳しいインタビュー―が行われ、三上会長や大沢勉さん、今野一三六さんなどが、丁寧に答えていました。
 生還碑を訪ねてくる人が当別町役場に問い合わせると、役場から伝える会に連絡が来て、誰かが案内や説明を行っていることなどを話しました。
 劉連仁さんとの交流などについても話されました。

劉連仁生還碑
取材後の記念撮影

天津テレビが協会道連事務所で取材

 3月10日、天津市民生局烈士陵園の女性科長1人と天津テレビのアナウンサー、カメラマン、音声さんなどの取材人と花岡事件の犠牲者の孫1人と通訳1人の総勢11人が、抗日戦争勝利70周年記念特集番組で、中国人強制連行問題を取り上げることとなり、日中友好協会北海道支部連合会の鴫谷節夫会長に、インタビュー取材に訪れました。
 烈士陵園の科長は、2010年に中国人殉難者慰霊観音を納めてきた時の旧知の方で故山崎幸さんの弔電を持参してきました(事前にファクスで届いていたの本書)。通訳も仏像を持参した時の通訳の方でした。
 鴫谷会長は、戦後間もなくから中国人殉難者の遺骨の発掘・供養・送還などを行い、仁木町に中国人殉難者の供養と日中不再戦を願って日中不再戦友好碑を建立。
 以来、一度も欠かさず昨年の6月で第50回目の全道慰霊祭を行ってきたことなどを話しました。
 劉連仁さんの裁判闘争を支援するとともに、劉連仁さんとの交流を行ってきたこと。昨年の慰霊祭にはご子息とお孫さんを招いて慰霊祭を行ったことなども述べました。また、若いアナウンサーの「日本人はなぜあのようなむごい・野獣のようなことをしたのでしょうか」との質問に答えて、「戦争が人間を野獣に変えるのです」と答えました。
                     取材後の記念撮影

『生きる 劉連仁の物語』森越智子著  青少年読書感想文全国コンクール の課題図書に!

 戦争中日本に強制連行された劉連仁さんを描いた森越智子さん著の『生きる 劉連仁の物語』(童心社刊)が、この度、第62回青少年読書感想文全国コンクールの中学生の課題図書に選定されました。
 同コンクールは児童生徒・勤労青少年を対象に読書活動の振興等を目的に1955年に始まった読書運動で、公益社団法人全国学校図書館協議会と毎日新聞社の主催により、毎年開催される大規模なコンクールです。
 課題図書は前年に出版された新刊図書約6万点の中から、青少年に相応しい図書として18点が選定されるのですが、なんとその1冊に選ばれたのです。また同時開催の北海道コンクールの小学生高学年の指定図書にも選定されたとのこと。
 「戦後70年を経て戦争を知らない日本人が大多数の今日、日本が歩んできた道程を省みることで、人として自らの尊厳をかけて生きることの意味や人権についてじっくり考えるきっかけになる。」(課題図書推薦文)
 本書は6月頃から課題図書として全国の学校・公共図書館・書店に改めて展示・販売され、子ども達へ届けられます。