2018年12月11日火曜日

南京見て歩き      影浦 貞宏

 【一度は行ってみたかった南京】
 11月22日から25日の3泊4日、日中友好協会と(株)旅システム企画の「中国歴史と文化の旅 南京」に夫婦で参加しました。旅システムの青木久美子さんを含めて8人のコンパクトな旅でした。
 南京は人口800万人。日本と時差は1時間。
 明の初代皇帝朱元璋が全国から石工を集め、ブロック大の石を高さ約30m全長33・67㎞(ちなみに東京の山手線は34・5㎞)に積み上げて造った城壁が、町の中心を取り巻いています。
 2日目、私にとって一番の目的地である「侵華日軍南京屠殺遇難同胞記念館」を訪問しました。南京市の南西にあって、揚子江から数キロ離れた土地の一部を発掘、あるいは切り取って、その上に建てられた記念館です。
 展示物切替えのため1か月の休館のところ、添乗員の王さんが「日本の北海道から来た」と交渉して頂き、特別にしかも無料で中に入れてくれてました。瀋陽市からわざわざ来てくれた旅行会社の張さんが「本当に見てほしいのは貴方達ではありません」と言ったのが印象的でした。
 老若男女の白骨死体が累々と何層にもなっておりその数は分かりません。息をのむ光景でした。「これはほんの一部です」との王さんの説明に「それではその周辺で建物を建てると、遺骸がたくさんでて来るのではありませんか?その時はどうするのでしょう」すると押し黙るようにしてから「建築業者も仕事が遅れるので・・・」
 私はそれ以上のことは聞けませんでした。
 3日目、南京民間抗日戦争博物館(呉先斌さんが私財で開館)を訪問。呉さんは出張を取りやめて迎えてくれました。戦時中の銃や銃剣、ヘルメット戦死者の氏名や遺影などが展示され、日中戦争関連蔵書は4万部に及ぶと言っていました。持参した「日本は中国でなにをしたか」を贈呈しました。

   南京慰安婦旧趾を見学
 南京慰安婦旧趾は、木造二階建の長い建物が 5棟並んでいました。
  入り口に帳場が設置され大福帳のような物が置かれていました。
 名前と所属部隊が書き込まれ、そして料金を払うとコンドームが渡されました。それは女性達のためではなく、兵隊達を性病から守るためだったのです。
 3畳くらいで部屋の窓には逃亡を防ぐための格子が掛けられていました。

                                  南京大虐殺記念館を見学
南京慰安婦旧趾陳列館を見学

会員・準会員の拡大と 年末募金にご協力を

会員・準会員の拡大と年末募金にご協力を    札幌支部理事長 小川勝美


会員・準会員の皆様、日頃日中友好協会の活動にご支援・ご協力をいただき誠にありがとうございます。
 皆様のご支援・ご協力にもかかわらず、会員・準会員の拡大より、高齢化などを理由に減少の方が上回る状態が続いています。
 減少傾向に歯止めをかけ、会員・準会員の拡大を図り、日中不再戦友好運動を前進させるとともに、安倍政権の憲法九条改悪を許さない闘いを大きく前進させなければなりません。
 会員・準会員を是非一人増やしてください。お願いします
 少数者だけが拡大に取り組んでも前進は、おぼつきません。お力をお貸しください。よろしくお願いします。
 会員・準会員の減少は、支部財政の悪化につながります。加えて、カレンダーの送料が300円が500円になるなど郵便料金の値上げがさらに支部財政を圧迫してきています。これらの困難も会員・準会員の皆様のご協力で打開していかなければなりません。年末募金にも特段のご支援・ご協力をお願いいたします。
 今年も間もなく終わりますが、来年は地方選挙と参議院選挙の年です。
 日中友好協会も全力をあげて奮闘し、安倍政権の九条改悪に歯止めをかける闘いにしたいものです。
 力を合わせて良い年にしていこうではありませんか。
 来年が、会員・準会員の皆様にとりまして良い年になりますようご祈念いたします。

2018年11月2日金曜日

山田火砂子監督の「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」と「母 小林多喜二の母の物語」を上映

          山田監督と小貫雅夫さんとの対談も
 10月19日札幌エルプラザホールで、山田火砂子監督の映画、「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」は午前に、午後からは「母 小林多喜二の母の物語」の上映会が行われました。
 現代ぷろだくしょんが中心で、日本中国友好協会札幌支部は窓口としての役割を果たしました。
 それぞれ、固定席がほぼいっぱいの参加者でした。
 それぞれの映画の上映に先立ち、山田火砂子監督が挨拶しました。また、山田監督は新しく「日本初の女医❘荻野吟子の生涯」を映画化しようとしていることを紹介し、製作協力券への特段の協力を呼びかけました。
 18日にはこの「荻野吟子の生涯」の映画化について函館で記者会見を行い、翌日の新聞に大きく報道されました。
 2015年の望郷の鐘の上映後に、札幌プラザなどで「ソ満国境❘15歳の夏」が上映されました、この映画になった15歳の夏を体験した、小貫雅夫さんと満蒙開拓団の落日の山田火砂子監督が、「望郷の鐘」と「母」の合間を利用し当初の予定時間を超えて対談しました。
 山田監督はこれまでに日本で初の孤児院を作った福祉の元祖といわれる石井十次の生涯を描いた「石井のとうさんありがとう」や障害児教育に生涯を捧げた石井亮一・筆子を描いた「筆子 その愛」など弱者や障害者、女性の地位向上と権利獲得のための作品を数多く世に送り出しています。
 一方、小貫雅夫さんは、1938年満州新京(今の長春)に移り、新京第1中学校3年の45年5月、ソ満国境東寧の報国農場へ勤労動員されました。後で分かったことですが手薄になった国境守備の囮兵の役割も負わされたようです。
 8月9日のソ連侵攻が始まり、関東軍などの兵士たちは「戦争が始まったぞ❘」と言って我先に逃走しました。
 小貫さんや満蒙開拓団の皆さんはそんな中、必死の逃避行をされていたのです。
満蒙開拓の人々も「途中で歩けなくなった子どもをやむなく養子として中国人夫妻に託し、ようやく汽車に乗れた時にも、ブラインドを下げろと命令されました。
 山田監督もおっしゃいました。東京でも大空襲跡を見せないためにブラインドを下ろさせたと。お二人は心から戦争に怒っていました。
 小貫さんは、戦後、北海道大学文学部哲学科を卒業、牧師となりました(日本聖公会・北海道教区司祭)。
 札幌市中央区で教会の牧師をされています。
 小貫さんは以前旭川で牧師をされていた時、三浦綾子さんと親交があり、「母」の本に三浦綾子さんのサインをいただくなど三浦綾子さんご夫妻とお知り合いだったそうです。ここでもお二人の不思議な縁を感じました。
 今、山田火砂子監督は、88歳になられて尚元気に映画製作に取り組んでいます。
 次回作は、日本で初めて女性医師になり、寒村で医療と婦人解放に人生を捧げた女性を描いた映画「荻野吟子の生涯 」です。12月中に俳優を決め、来年4月5月にせたな町や札幌市でもロケを行い、8月の公開を目指します。
 札幌支部に製作協力券があります。
       映画「望郷の鐘」と「母」の上映前に山田火砂子監督がそれぞれ挨拶
        映画上映の間の休憩中に対談する山田火砂子監督と小貫雅夫さん
    ソ連軍侵攻後、ソ満国境から逃げ惑うことなどについて地図を広げて語り合う
        対談を終えた山田火砂子監督と大貫雅夫さんと影浦事務局長
           小貫雅夫さんがインタビューを受けた新聞記事

2018年10月12日金曜日

室蘭で 第26回10・9中国人殉難烈士 慰霊の集い

第26回10・9中国人殉難烈士慰霊の集いは、台風24号の接近による降雨のため、慰霊碑前から、室蘭市中小企業センター3階大会議室に移して開催され、66人が参加しましました。
 開会して、参列者全員で 、犠牲になられた中国人殉難烈士に黙とうをささげました。
 実行員会の松原剛代表が主催者挨拶をされ、10・9慰霊の集いの経緯や中国人強制連行問題などについて報告し、日中不再戦・友好のため努力してまいりますなどと述べました。
 来賓挨拶に立った中華人民共和国駐札幌総領事館の孔多孜(コンドス)・玉素甫(ユスフ)副総領事が「残酷な歴史」などと述べ、強制連行犠牲者の追悼の言葉を述べられました。
 室蘭工業大学中国人留学生交友会の劉彦博会長は「残酷な歴史に気が重いです。このような慰霊の集いが開催されていることに平和への意欲が感じられます。帰国したら友人たちに伝え中国と日本の友情を守ります」などと挨拶しました。
 鴫谷節夫中国人全道慰霊祭事務局長(日中友好協会道連会長)は「25日中国から帰国しました」と述べ、天津の「在日殉難烈士・労工記念館」を訪れ、慰霊観音像を参拝してきたことなどに触れ挨拶しました。
 室蘭市長や市議会議長、日中友好協会本部の大村新一朗会長などのメッセージが紹介され、追悼の合唱曲「砂に消えた人々~中国殉難烈士を悼む~」の歌詞の朗読が合唱団あすなろのメンバーによって行われました。
 札幌支部の三木ふみよさんの慰霊太極拳の表演が行われ、慰霊の集いは終了しました。
    
       懇談会を開催
 引き続いて、同じ会場で懇談会が開催され、松原代表が「室蘭における中国人強制連行と慰霊・遺骨送還運動」について、栞の資料に基づいて報告。また、「中国人犠牲者の遺骨発掘時(1954年10月9日)の記録」のDVDを視聴。
 3年前から室蘭の中国人強制連行問題を調査し、慰霊の集いを取材してきた伊達高校放送局の「テレビドキュメント」作品2本のDVDを視聴し、顧問の先生や放送局の生徒さんの報告・挨拶が行われました。
 このDVDには、長年、室蘭の強制連行問題を調査し、慰霊の集いの実行委員を務めてきた、上野志郎さんが高校生の取材を受けて発言している映像が多くあります。
 このテレビドキュメントは、昨年の北星学園大学映像祭で、銀賞を受賞されたことも質問に答えて報告されました。
   
             主催者挨拶をする松原剛代表
             祭壇に献花する鴫谷節夫道連会長
                                   下は合掌する鴫谷節夫道連会長                         
 来賓挨拶をされる中国駐札幌総領事館の孔多孜・玉素甫(コンドス・ユスフ)副総領事
            挨拶する室蘭工業大学の劉彦博交友会会長
            挨拶する鴫谷節夫道連会長
                    
          DVDについて報告する伊達高校放送局顧問の先生
              挨拶する伊達高校放送局局長
            質問などに答えて発言する鴫谷さん

2018年10月5日金曜日

「望郷の鐘」と 「母」の上映会

「望郷の鐘」と
「母」の上映会
 10月19日 10:30~
 札幌エルプラザホール
 山田火砂子監督が挨拶

2015年に試写会や上映が行われた「望郷の鐘・満蒙開拓団の落日」と「母・小林多喜二の母の物語」の2本の映画会を、札幌駅北口の札幌エルプラザホールで、午前10時半から「望郷の鐘」の上映。午後2時から「母」の上映を行います 。
 前売り券は日中友好協会と大丸プレイガイドにあります。前売り券は、望郷の鐘も母もそれぞれ1200円、当日券1500円です。
 日中友好協会札幌支部  電話  011(814)8658

追分支部に地震見舞

先の胆振東部地震で日中友好協会追分支部の会員・準会員の皆様が大きな被害を受けました。
 北海道連と小樽支部、札幌支部は、お見舞いを送りました。苫小牧支部は直接届けました。
 早い復興を心から願っております。

「観音さまは、とても待っていた」

「観音さまは、とても待っていた」
  ~天津・在日中国殉難烈士労工記念館、
               7人で参拝~
      日中友好協会北海道連会長 鴫谷 節夫
 【気が付くと5年ぶり】
 今回の天津記念館参拝は4回目です。いつも気になっていながら先のばしにして、今年は2人でも行こうと腹を決めていました。幸い7人の仲間が参加してくださって、立派な参拝団になりました。非常感謝!
 出発間近かになって、過去の参拝を調べてみると第3回は2013年10月です。え!もう5年も経ったの!私は観音さまを納める時、先方に毎年お参りに来るようなことを言ったので、大慌てです。
 【天津への道、気を揉む】
 翌朝バスで出発。道中気を 揉みました。
 2010年観音さまを奉納した時、記念館のセンターに当たる広いホールの正面に安置してもらいました。その後厨子を運んだ時はもちろん、5年前も不動でしたが、2015年の抗日戦争勝利70周年記念改修事業で、観音さまが、納骨館の方に片付けられたのでないかと心配したのでした。
 【観音さまは無事だったが】
 記念館は2階イベント用の広いテラスがありその正面から入ると広いフロアー全部が充実した強制連行問題の展示場になっています。
階段を降りて1階に。広い廊下からガラス越しに納骨館があり、観音さまを安置した立派なホールがあったのです。
 戦勝70周年記念の大改修で、ホールは約半分になり納骨館とともに入り口も分からないように壁面が展示場に代わりました。強制連行された人たちと遺族の闘いと日本の戦後補償裁判、西松・三菱マテリアの和解などで、この展示の必要性はよく理解できました。
 納骨館と慰霊観音ホールは普段公開していないとのことです。
 【奉納10周年を記念して
 参拝ツアーに取組みたい】
  再来年は奉納10周年になります。ぜひ記念参拝ツアーをやりたい。8年前慰霊観音像受入れに尽力された方々は皆引退されていますが、その方々をお招きして、盛大な交流会を持ちたいものです。
 
          天津の在日殉難烈士労工記念館展示場の入り口で

            中国人殉難者慰霊観音像の前で説明の方と
             納骨館の大きな位牌の前で
      天津の旧日本軍の慰安所。2階3階はアパートとして利用されている
        下は抗日戦争記念館前で。その下は、北京の盧溝橋の上で

道連理事会で 三菱マテリアルの和解に基づく「記念碑」の建立を検討

9月11日、日本中国友好協会北海道支部連合会の理事会を開催し、田中貴文弁護士に参加していただき、中国人強制連行の被害者や遺族と三菱マテリアルの和解の内容について改めて説明を受け、北海道における「記念碑」の建立について検討しました。
 その和解内容は、三菱マテリアルが基金を設置し①被害者・遺族に1人当たり10万元を支払う②日本国内に記念碑を建立するため1億円を拠出③被害者や遺族の所在調査に2億円を拠出など、を説明し、道内の三菱マテリアルの事業場は、13か所、強制連行総数3765人、死亡者総数667人、死亡率17・7% 等の資料を示して説明しました。
 三菱マテリアルの社有地を提供して記念碑を建立し、除幕式とその後5年間被害者や遺族を招いて慰霊祭を行うなどとのことです。
 10月には、中国でも具体化に向けて検討に入る予定とのことで、道内に建立する場合、美唄か夕張の三菱マテリアルの事業場跡地になる模様、どちらが良いだろうかとの、事前検討を行いました。
 美唄が、札幌から近く、交通の便も良いのでないか、などの意見が出されました。
 美唄支部も、10月1日、会議を開き、記念碑建立について検討しました。
             田中弁護士も参加した道連理事会

中華人民共和国成立69周年と日中平和友好条約締結40周年盛大に祝賀会を開催

9月27日、札幌パークホテルで、中華人民共和国成立69周年並びに中日平和友好条約締結40周年祝賀レセプションが行われました。
 日本中国友好協会から鴫谷節夫道連会長、小川勝美理事長、影浦貞宏事務局長、札幌支部の三木ふみよ副理事長の4氏が参加しました。

 祝賀レセプションでは、駐札幌総領事館の孫振勇総領事が主催者を代表して挨拶されました。孫総領事は、中国は今「一帯一路」に取組み、大きく発展している姿を述べられました。
 中国からの道内への観光客が多くなり、温泉地だけでなく道内各地の美しい自然などを楽しみにしていますなどとも述べました。また、中国と日本の経済交流は、大きく発展、国交回復時の300倍の貿易額になっていることも話されました。中国と日本は一衣帯水の仲、2000年にわたる交流の歴史があります等と挨拶されました。
 来賓として、横路孝弘元知事や高橋はるみ知事、秋元克広札幌市長などが祝賀の挨拶をされました。
 レセプションでは、日頃交流のある在日華僑の皆さんと挨拶を交わしました。
 舞台では二胡など中国楽器の演奏が行われ、その舞台前で孫振勇総領事とも記念撮影をしている人々が続きました。私たちも総領事を囲んで記念撮影をしました。
 日本中国友好協会北海道支部連合会会長鴫谷節夫名のご祝儀の花籠を舞台横に供えました。
                                 主催者挨拶をされる孫振勇総領事
               鴫谷道連会長の祝賀の供花

                                 影浦、鴫谷、孫総領事、小川、三木の各氏

2018年9月8日土曜日

日中友好協会札幌支部太極拳サークルの40周年祝賀会を盛大に開く

 祝賀会は、ガーデンパレスホテルで行われました。 駐札幌中国総領事館から孫振勇総領事が来賓として参加され祝辞を述べられました。
 また、サークル発足時より毎年来道され、熱心な指導でサークルの基礎を作っていただいた日中友好協会顧問の松田英子先生へ感謝状と記念品を贈呈しました。
          祝辞を述べられる駐札幌中国領事館孫振勇総領事
        松田英子先生に沖田洋子代表から感謝状と記念品を贈呈
              挨拶される松田英子先生

太極拳サークル40周年記念表演会を開催

 秋晴れの9月2日(日)かでる2・7ホールで午後1時から札幌支部太極拳サークルの40周年記念表演会が開かれました。約250名が参加し、そのうち、昼、夜、プラチナ教室から52名のサークル員が12種目を表演しました。
音楽とともに、美しいライトを浴びながら舞台上で表演するのが札幌支部の特徴です。
 第一部は、功夫扇で始まり、四十八式、二十四式、自選、八十八式三十二式剣、プラチナ教室合同の二十四式、昼教室の四十八式と続き、一部の最後には、五種の禽獣を模した気功「五禽戯」をサークル員全員で行いました。観客の皆様も座席で一緒に参加し、なごやかな雰囲気となりました。
 第二部は、夕陽美功夫扇、友情出演してくれた小樽・釧路支部が二十四式、昼夜合同の陳式簡化を挟んで太極拳委員長の高橋清枝氏がゆったりとした伝統楊式二十八式と四十二式剣を模範演舞されました。サークル員全員がそろいの記念Tシャツを着て定位太極拳を行い、賑やかに終了しました。
 来場者の感想は「表演がきれいだった」「いろいろな種目を演じて大したものだ」「長いものを覚えてすごい」などが寄せられました。
                        開会挨拶をする沖田洋子サークル代表

             功夫扇の演技



            楊式を演舞する高橋清枝太極拳委員長
           上は四十二式剣
       下は、定位太極拳 その下は小樽・釧路支部の友情出演

劉連仁生還60周年記念集会 盛大に開催

 8月26日(日)当別町の劉連仁生還碑前で、劉連仁さんの生還60周年を記念した集会が、74人の参加者を得て盛大に開催されました。 日中友好協会と旅システムの共催による「劉連仁さんを偲ぶ当別バスツアー」の参加者は20人でした。札幌から自家用車で来られた方も多数いました。
 記念碑前での集会では、大沢勉「劉連仁生還記念碑を伝える会」会長が、開会の挨拶と劉連仁さんが強制連行から、中国に帰還されるまでの概略を話しました。
 そして、北海道中国会の陶恵栄運営委員長の患者さん(たまたま治療で来日)の娘(丁一依)さん5歳が碑にツアー参加者を代表して献花しました。
 当別町の宮司正毅町長の代理で本庄幸賢教育長が「末永く保存・整備を行っていきます」と挨拶されました。
 日中友好協会を代表して鴫谷節夫道連会長が発見当時の状況を詳しく話しました。

 記念碑を離れる直前、参加された一人の女性が「この丸い石は何を表しているのですか?」それに、鴫谷会長が「劉さんが枕代わりに使用していたものともとれますが、劉さんの孤独な魂の叫びを表しものかもしれません」と答えたのが印象的でした。
                       開会挨拶をされる「劉連仁生還碑を伝える会」の大沢勉会長
         参加者を前に挨拶する鴫谷節夫日中友好協会道連会長

         劉連仁生還碑を囲んで記念写真を撮るツアー参加者
 

           



森越智子さんが講演
 開場を若葉会館に移して、約70人の参加者交流会が開かれました。
 本庄教育長が「当別の各学校図書室に『生きる 劉連仁の物語』を配架したらたくさんのこども達が読んでくれています。私も読みました」と挨拶の中で紹介しました。
 「生きる 劉連仁の物語」の作者、森越智子さん(児童文学作家・日友好協会会員・函館市在住)が、執筆当時を振り返って講演をしました。
 体調の関係から一度は断ったが、東京の出版社から茨木のり子さんの「りゅうりぇんれん物語」という詩集が送られてきて、それを読み心が動かされ、今書かなければと決意した」と述べ、「ありとあらゆる資料を集め、外務省外交資料館で『華人労働者報告書』からコピーを取って調査も行う。その中から、4万人もの強制連行者の中に、15歳以下が157人も、また、78歳の人や11歳の子ども含まれるなど大変な実態が克明に記録してあった」「沼田町の現場や当別町の現場に赴き、関係者の話を聞き取り、原稿が出来上がったが、日中関係が悪化していて発行が延び延びなっている時に、日中友好協会の劉連仁墓参ツアーがあり参加しました。これも本を充実させるうえで貴重でした」などと講演しました。
 また、森越さんの「生きる・」が第62回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選定され、入賞作品52篇のうち「生きる」が27篇も入賞しました。
 森越さんはそれらを紹介しながら、入賞しなかったが感動を呼んだ1篇を朗読して講演を終えました。
 劉連仁生還60周年のスライド上映の後、感想交流の中で、生還碑の前にお住いの木屋路喜一郎さんが、劉さんの発見・保護について第一発見者の袴田清治さんから聞いた時のメモや「かんじき」を集めまわった自らの体験を交え、劉さんの保護に向かった時の話などを詳しく語られました。
 当別町は明治4年、仙台藩岩出山の領主 伊達邦直によって開拓された所。当時のゆかりの品が展示されている資料館と伊達邸別館なども見学しました。

    
            挨拶をされる本庄幸賢当別町教育長
            記念講演をされる森越智子さん
          保護した時の様子を語る91歳の木屋路喜一郎さん
          下は伝える会の役員の皆さん副代表が閉会挨拶

2018年8月7日火曜日

太極拳サークル40周年記念表演会

 5年ごとに開催している太極拳サークルの表演会 
 ~天空に舞う~               
 太極拳サークル40周年記念表演会

  2018年9月2日(日)開場12:30 開演13:00 かでる2・7ホール

     参加費500円         日本中国友好協会札幌支部

 9月2日(日)午後1時より、かでる2・7ホール(札幌市中央区北2条西7丁目)において、日本中国友好協会札幌支部太極拳サークルの40周年記念表演会を行います。
 入場券(500円)は当日会場入口でお求めできますので、会員・準会員の皆様、知人友人をお誘いあわせて、是非、お越しください。
 今までは、かでる2・7と小体育館と5年ごとに交互に行ってきましたが、日頃練習会場(毎週金曜日・水曜日)にしているかでる2・7の中の大ホールで継続して行っていくことになりました。
 サークル会員約60名は、7月22日(日)と8月5日(日)にリハーサルを行い、猛特訓中です。
 種目は、ゆったりとした二十四式、八十八式、四十八式太極拳や動きの速い陳式太極拳、扇や剣を使った功夫扇、三十二式剣、五種類の禽獣を模した気功の五禽戯等を表演します。
 今回、サークル創建時、何度も来道され指導された松田英子先生をお迎えします。また、現在、東京で本部太極拳委員長をされている高橋清枝氏に楊式太極拳等の模範演技をしていただく予定です。
                                          三十二式剣

                  五禽戯

                 五禽戯          
           八十八式、下は二十四式、その下は四十八式